日本人の酒離れとビール離れは真実か
英語の勉強がてら、海外サイトのビールに関するニュースを読み始めました。学生時代、TEDやらNEWSWEEK等で英語に触れよう!と意気込んでいた時は続きませんでしたが、これなら続くかもしれません。
今日は、アメリカの小規模ブルワリーの業界団体「ブルワーズ・アソシエーション」のサイトから、こちらの記事をご紹介。
「CRAFT BEER REMAINS A GROWTH CATEGORY DESPITE HEADWINDS」https://www.brewersassociation.org/communicating-craft/craft-beer-remains-growth-category/
タイトルを意訳すると、「逆風に負けず成長し続けるクラフトビール市場」といったところでしょうか。
要点だけ押さえると、
・二桁成長を見せていた数年前と比べれば鈍化しているものの、アメリカのクラフトビール市場はいまだ成長を続けている。
・ミレニアル世代やZ世代の若者がお酒を飲まなくなったと言われてるけど、2018年の成人飲酒率は63%で1985年と変わんないよ?
・大麻の合法化でビールが飲まれなくなるってメディアが騒いでるけど、データ見ると合法化されてる地域の方がビールの出荷量多いよね?
世間が(メディアが?)心配しているほどビール業界の先行きは悪くないことを、事実(データ)を折り込んで訴えていますね。まさに業界団体の役割を果たしている記事です。
日本でもよく、若者のお酒離れ、ビール離れと聞きますが実際のところはどうなのでしょう。
最近のデータだと、2017年1月に日本酒造組合中央会が全国の20~79歳の3,000人を対象に行った「日本人の飲酒動向調査」があります。その調査によると、前回調査時の1988年と比較して、「お酒を飲む」と答えた人は全体で7.9%減少、「飲めるがほとんど飲まない(1988 飲めるが飲まない)」は18.3%増加、「飲めない、一切飲んだことがない(1988 飲めない)」は10.4%減少となっています。
前回調査と聞き方のニュアンスが微妙に異なるので正直比率の増減でどうこう言えないのですが...。少し驚いたのが、飲酒量が減った理由のトップが「体調や健康を気にするようになった」の一方で、増えた理由のトップが「誘われる頻度が変わった」でした。メディアに触れていると、若者が上司からの飲みの誘いを断るような風潮がありそうなイメージですが、一部を切り取って大袈裟に取り上げているだけかもしれませんね。
20代の若者は銘柄へのこだわりも少なく、新しいお酒へのチャレンジ精神が高いとも評されています。この傾向は斬新なスタイルを提供するクラフトビールにとっては追い風になるのではないでしょうか。
※調査詳細は下記参照