「クラフトビール革命」で紐解く米ブルワリーの歴史
「読書の秋」最後の週に私が読んだのは、2015年7月に翻訳出版された『クラフトビール革命 地域を変えたアメリカの小さな地ビール起業』。著者は、ブルックリン・ブルワリーの創業者スティーブ・ヒンディ。
表紙だけを見ると、ブルックリン・ブルワリーの創業と成長の歴史に焦点を充てた、いわゆる「ビジネスモデル紹介本」のイメージがあります。実際私もそうだろうと思って書店で手を伸ばしました。
しかし、読んでみるとブルックリン・ブルワリーについて書かれているのは全体の20%程(感覚です)。この本からは、「禁酒法の影響で1960年代初頭には50にも満たなかったアメリカのクラフトブルワリーが、なぜ一大市場を築くことができたのか」を知ることができます。
450ページあり中々にボリューミーな1冊ですが、ビール好きには勿論オススメですし、ベンチャー起業における市場の役割や、事業者の利害対立、ロビイング活動等のリアルな部分がノンフィクションとして描かれており、ビジネス書としても推せる一冊です。(若干のマニアック感は否めませんが笑)
ビール愛好家として考えさせられるテーマがいくつか散りばめられていたので、このブログでも私の頭の整理も兼ねて考察していきたいと思います。
クラフトビール革命 地域を変えたアメリカの小さな地ビール起業
- 作者: スティーブ・ヒンディ,木内敏之(木内酒造合資会社取締役),小野英作,和田侑子
- 出版社/メーカー: DU BOOKS
- 発売日: 2015/07/03
- メディア: 単行本
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